2017年01月12日

(コラム)北関東の街々

IMG_2205.JPG

【桐生の街並み。写真は本文の街とは関係ありません】

かつて診断士にとって重要な施策の一つに商店街診断というものがありました。バブルの通り過ぎた頃、ロードサイドの店舗へ客が取られる中、各地の駅前の商店街に以前のような賑わいがなくなりどのような施策をすべきかというのが一つのテーマでした。

20数年前、北関東のある中核都市のケーススタディがあり、今になって街並みを拝見してきました。当時、買回り品と最寄品の商圏の差別化や、そして双方のお互いの人の流れを作ること、歴史的な建造物等へ訪れる観光客への取り込みなどがテーマだったような記憶があります。それを当時流行りのマーケティング手法で分析し、鉛筆を舐めながらレポートを書くというものでした。

IMG_2278.JPG

【桐生本町の街並み。本通りの間口から奥行があります】


どこの街並みにも感じることですが、駅前の商店街の寂れ様には言葉が詰まります。かつては鉄道の乗降客が多く、駅前には最寄品店が多く立ち並び、それなりの賑わいがあったものです。もちろん、商店街は駅前だけではなく、古くからの街道沿いに発達したものもあり、1つ商店街だけでなく多くの商店街により街並みが構成されていたものです。今は全国区の資本の店舗看板が目立ちます。そしてもっと先行きは海外資本の看板だけになるのでしょうか。

IMG_2256.JPG

【歴史を感じる建物】

改めて、そのような街を訪れてみると、あの当時の自分の視点として欠落していた「歴史(時間軸)の広がりの重要性」を感じます。「今の場所の広がりばかりを重視」し、いくら金を落とすかという結果ばかりを求めていたように思えます。しかし、そこにはそこで長い間生きてきた人々の「生き様」、そして「思い入れ」の集積があったということです。

IMG_2246.JPG

【矢野家の建物内。江戸時代の初代矢野家当主は近江商人の出身】

地方都市には歴史があり、かつて大いに栄え、富の集積がなされたところが沢山あります。今の自分にとってはその古い建造物、そして何故ここに富の集積がされた理由、どのような人々が商いをしてきたか等、興味を引きます。そこに生きてきた人々の誇りや自信です。

IMG_2209.JPG

【三越の看板が有りちょっと気になりました。桐生は絹織物の産地。呉服の関係でしょうか?そういえば三井家も元をたどれば松阪の前は近江と言われています。】

数字だけの結果を追い求めていた上り坂の時代は通り過ぎ、下り坂の社会、地域、そして人々にとって何が重要なのか考えていました。

IMG_2276.JPG

【店先に咲く蝋梅の花】
posted by 田舎おやじ at 19:40| Comment(0) | 日々雑感

(コラム)上野東京ライン

IMG_2173.JPG

【横浜港の夕焼け】

朝早く大船駅から上野東京ラインに乗り込み、宇都宮線の小山駅まで乗車しました。

朝の通勤時間帯。
東海道線は大変混んでおります。一様にしてサラリーマンは寡黙に混雑をじっと耐えています。乗車中の肩などの触れ合いで、口には出さないものの緊張感が漂います。目をつぶっている者、イヤフォンを付けスマホを操作する者、新聞、雑誌等を読む人は少数派になっています。狭い空間の緊張感の中、窓の外の景色とは無縁に、大抵の人々は自分の世界へ入っています。当方もその緊張感を思い出し、通り過ぎる時間をじっと待ちます。

そして東京駅、上野駅を通り過ぎると、乗客の殆どは降車し、車内の雰囲気はガラッと変わります。緊張感の後に窓の外を見やると、所々に冬景色を感じる街並みが目に入ります。

そうか、上りから下りへ入ったのか!と思いつつ、自分自身は旅人の心へと変わっていきました。東京駅までが「人生の上り坂」ならば、その先の下り電車は「人生の下り坂」だなと・・・。

IMG_2113.JPG

【伊東線の伊豆多賀駅から海岸へ続く道】

大多数の人と同じ方向を向いていればそれだけの競争があり、その中で日々を戦わなければなりません。しかし、多くの人が向かない方向では別の時間が流れています。一つの方向だけしか認めなかった窮屈な自分の心を思い出します。

「人生の下り坂」、「下山の哲学」等、人も社会もピークを過ぎてからの生き方等が雑誌などを賑わせています。人も社会も決して「坂の上の雲」だけが全てではない、そして下り坂は決してマイナスイメージだけではない。そこにはそこの充実があることを感じています。
posted by 田舎おやじ at 19:35| Comment(0) | 日々雑感

2016年12月31日

(年末のご挨拶)

IMG_1937.JPG


本年も大変お世話になり、ありがとうございました。

IMG_1947.JPG

【朝早く起きれば、横浜にもまだまだ良い場所があります】

来る年も皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます。

IMG_2041.JPG


posted by 田舎おやじ at 10:00| Comment(0) | 日々雑感

2016年10月30日

ご挨拶

IMG_3769.JPG

8月以降、ブログの更新が少なくなっているにもかかわらず、弊ブログへ沢山のアクセスいただいている皆様へ感謝申し上げます。

アクセス記録を見るたびに、更新しなければと気持ちは思うのですが、どうしても筆が進みません。決して健康上の問題ではなく、単なる個人的な無力感だけです。

IMG_1696.JPG

【秋の白モクレンの木には春の芽が見えます】

今しばらく、本ブログの更新を休止させていただき、非公開でネタを温めていきたいと考えています。なにもお知らせせずそのまま休止してしまうのは皆様に大変失礼かと思い、一筆入れさせていただきました。

IMG_1692.JPG

【最近の冷え込みで里山は霞んで見えます】

当初のブログ開設から4年半。皆様には大変お世話になりました。始めた当初、ここまでアクセスが増えるとは考えてもおらず、ここまで続けられたのも皆様のおかげと感謝しております。

IMG_1691.JPG

【寒くなる中、ダイコンの葉っぱの勢いには元気づけられます】

また再開した時は変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

それでは皆様のご多幸とご繁栄をお祈り申し上げます。
本当に有難うございました。

IMG_1644.JPG

                              田舎おやじ
posted by 田舎おやじ at 00:00| Comment(0) | 日々雑感

2016年10月10日

(コラム)田んぼの四季

IMG_0654.JPG

近くの谷戸にある「田んぼ」。
いつもの散歩道の途中にあるので、季節ごとの田んぼ風景を楽しんでいます。

春先の土起こしから水張り。

IMG_0766.JPG

そして田植えが始まり、田んぼに緑が添えられます。

IMG_0880.JPG

稲はすくすくと育ち、緑を濃くしていきます。その様子を窺い田んぼへやって来る鳥たち。そしてトンボが舞います。

IMG_0882.JPG

夏の暑い盛りに花を咲かせます。

IMG_1056.JPG

いつの間にか黄金色の稲穂。今年も谷戸の田んぼの収穫も終えました。
これからは二番穂が僅かな間の緑となり、そして霜が降ります。

IMG_1621.JPG



毎年同じ風景が繰り返されます。
そして繰り返される同じ風景を見て何故か安心をします。移り行く流れの中で、なにか自分の今居る場所や時が定まるような気がするからでしょうか。

IMG_1637.JPG


posted by 田舎おやじ at 11:03| Comment(0) | 日々雑感